【主な特徴】
2016年に誕生し、世界中で高い評価を受けたTAD-ME1。
その進化形となるTAD-ME1TXが、さらなる音の高みへ。
TAD独自の真空蒸着法で製造した新開発の2.5cmベリリウム振動板トゥイーターをはじめ、最先端の技術を惜しみなく投入。
期待を超えるサウンドが、洗練された空間に響き渡ります
理想的な点音源再生を実現した「9cmCST※1ドライバー」を採用
位相の一致したポイントから広帯域にわたって指向性をコントロールして再生する中高域用の同軸スピーカーユニット「9cmCSTドライバー」を搭載しており、安定した定位と自然な音場空間を再現します。ミッドレンジのコーンで同軸配置されたトゥイーターの指向特性を制御し、トゥイーターとミッドレンジのクロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させることで、全帯域で自然な減衰特性と指向放射パターンを両立。CSTドライバーのみで420Hz〜60kHzという広帯域再生を実現しています。
※1 CST = Coherent Source Transducerの略語

トゥイーターに独自の蒸着法で製造した新開発
「25mmベリリウム振動板」を採用
トゥイーターに、軽量で剛性に優れたベリリウムを用いて独自の真空蒸着法で製造した新開発の「25mmベリリウム振動板」を採用しました。コンピューター解析による最適化手法「HSDOM※2」を用いて形状設計し、分割振動とピストンモーションの最適バランスを導き出すことで、60kHzまでの超広帯域再生を実現しています。
※2 HSDOM = Harmonized Synthetic
Diaphragm Optimum Methodの略語
ミッドレンジに高内部損失の新開発「マグネシウム振動板」を採用
ミッドレンジに、軽量かつ内部損失の高いマグネシウム合金を用いた振動板を採用。新たに、陽極酸化処理と塗装による複合処理を施して表面硬度のさらなる向上と損失付加を図るとともに、ボイスコイルからのリード引き出し部のわずかな共振を抑えることで、歪みの少ない澄み切った中音を実現しています。また、磁気回路を抱えるフレームバスケットのアーム部の形状を見直し、大幅な強度アップとミッドレンジ背面におけるスムーズな音波の伝搬を実現しています。
ウーファーに「MACC※3振動板」を採用
アラミドの織布と不織布を5層にラミネートした振動板をさらに改良し、センターキャップとコーンを一体化した1ピースのシェル状(殻形状)振動板の物性最適化を行うことで、豊かでクリアな低音を再生すると同時にカラレーションのない素直な中低域を再生します。
※3 MACC = Multi-layered Aramid
Composite Coneの略語

高い制振効果と強度をもつ「SILENT※4エンクロージャー」
高剛性のバーチプライウッド(樺合板)を骨組みに使用し、内部損失の高いMDF材と組み合わせることで高い強度と低共振を実現する「SILENTエンクロージャー」を採用。エンクロージャーの左右の側板に、厚みを増した5mm厚の鋼板パネルを装着することで、キャビネットの共振をさらに低減します。また、エンクロージャー内部の定在波解析を行い、最適な吸音材を選定して効果的に配置することで、音像・音場に悪影響を及ぼす内部定在波を排除しています。
※4 SILENT = Structurally Inert
Laminated ENclosure Technologyの略語
自然で豊かな低域を再生する「Bidirectional
ADSポート」
スリット形状のポート(ダクト)をエンクロージャーの両サイドに設置し、開口部をホーン形状にすることで、滑らかな空気の流れを実現するポートシステム「Bidirectional
ADSポート」を継承しています。大振幅時のポートノイズを低減するとともに、ポートからの内部定在波の漏洩を抑制することで、レスポンス良く豊かな低域を再生します。また、ポートの開口部を前後・左右対称にレイアウトすることでポート駆動による振動を打ち消し、自然な低域を再生します。

設置環境に合わせて選べるカラーバリエーション
設置環境に合わせて選べるように、従来機種の「ピアノブラック(K)」に加え、新色の「シルバーホワイト(SW)」をラインアップしました。熟練の職人による塗装の吹き付け作業、下地塗装の研磨、最終の磨き上げの工程など丁寧に時間をかけ、美しいエンクロージャーに仕上げています。また、設置時に使用する滑り止めパッドやお手入れ用のクリーニングクロス、音質への影響を最小限に抑えたウーファーグリルなどを付属しています。